言の葉・・・

一日の流れは太陽によって体感することができます。

日が昇る朝、温かな昼間、日が沈む夕暮れ、漆黒の夜。
我々はこの決まった繰り返しで毎日を過ごしています。

でも人間は勝手なモンで「朝が来なければもっと眠れるのに・・・。」
とか「日が沈まなければ電気代助かるのに。」とか思ってしまいます。

最近、そんな部分を面白おかしくストーリー化した物語を見ました。


主人公は、朝起きるのが辛くて朝の神様に電話をします。

「何故朝が来るのですか？」と訪ねるわけです。

朝の神は、「私が夜を説得して業務を引き継いでいるから
明るくなるのですよ。でもそんな問い合わせが多いので一年の
間で引き継ぎの時間を変えているんです。」
とこう答えます。

この電話をしたときも、昼間に引き継いだところでもう家に
帰るところらしく、「もう帰りたいんだけどねえ。」と
主人公に愚痴をこぼします。

主人公が興味を持って朝にいろいろ訪ねると、業務や神の利権関係で
取り仕切る時間帯を巡り、毎日会議をおこなっているそうです。
北欧では朝と昼間の政治地盤が強く、夜が入り込めない特区があり
ここは「白夜」呼ばれるそうです。

その分、冬場に夜の時間を増やしてバランスを取るのだそうです

でっ「実は今面倒があってね。」と主人公に漏らします。

どうやら昼間が夕方に惚れてしまってなかなか帰ろうとしない
んだそうです。空を赤く染める夕方はとても魅力的で引き継ぎの
ときにいつも見とれているうちに恋心を抱いてしまったそうです

しかし夕方は夜の愛人なので、昼間から引き継いで、
すぐ夜に引き継いでしまうんだそうです。
「だから夕方は短いのか。」主人公は妙に納得。

好きな夕方に「昼間さん、いつもご苦労様です。お疲れでしょう。
もう時間ですし後は私に任せてお帰りになられたらいかがかしら。」
と魅力的な夕焼けで微笑まれれば、昼間はすぐに帰宅するそうです。

ところが昼間が夕方と夜の関係を知ってしまい、昼間が激昂。
ますます夕方への想いが強くなり、アツくなっており
それが温暖化の原因になっていて頭を痛めてるんだそうです。

朝が「落ち着きなさい。」と飲みに誘っても泣きわめくばかりで
ハリケーンや異常な洪水を招いてしまいラチがあきません。

そして「あなたになにかいいアイディアはないですか？」
と逆に主人公に相談してきます。

でっ主人公は「美しい朝焼けを入れたらどう？」と提案します。
「それはいい！！」と若い朝焼けの派遣を募集します。

結果、夜は美しい朝焼けへの引き継ぎで、興味が夕方から薄らぎ
昼間はライバルがいなくなって万事解決。のはずが・・・。
しかし夕方が怒り心頭。ひがんだ夕方は昼間を誘惑して朝焼けが
出勤するときには雨を降らせるなどの工作にでます。

主人公が再度朝の神に電話すると

「実はね、今朝焼けと付き合ってるのよね。でも正規採用はこの
　ご時世難しくてねえ。毎日は無理なんで派遣で来てもらってますよ。
　夜が朝焼けにアツくなってるから温暖化はやっぱり止められんし
　夕方が怒り狂ってるので異常気象は前よりひどくなるかな・・・。」


ということで何も解決しないシュールなお話し・・・・

面白かったので載せてみました